[MBA][MBA受験]Oxford MBA - Said Business Schoolの特徴

先日日本からCampusの見学にいらした方と話をしたことがあったが、考えてもみればCampus Visit兼面接を受けたのが去年の12月初めで、あれからもう1年。早いものだ。

今頃は1stラウンドの面接が終わったころだろうか。僕らの学年の日本人は1stラウンドで合格をもらったのが多数派だが、今年はどうなのだろう。話を聞かせてほしい、という連絡がほとんどないので、人気が落ちたのか、あるいは不景気のせいなのか。。。(海外では景気が悪くなると学校に行く人が増えるのだが、日本だと企業派遣が多いせいかひょっとすると逆かもしれない)

イギリスかアメリカか大陸ヨーロッパか?1年制か2年制か?独立系スクールか大学付属スクールか?授業の特徴は?インターナショナルや女性の比率は?etc.etc...

入手可能な情報から想像して選んだOxfordだが、いまのところ満足できる水準だと思っている。当然、他の学校には行ったことがないので相対比較はできないのだが。

インターナショナルの学生が多い(95%)とか、Oxfordという800年の歴史がある大学/街で学ぶメリットとか、このあたりは期待以上だったように思う。

ただこれも想像できる範囲と言えばそうで、外からわからないOxford MBAの特徴みたいなものを最近感じるようになってきた(明確な違いというよりは比較的色が濃いという程度の話だと思った方がよいかもしれないけど)。

どうもこのBlog、音楽の話を書いてもPage Viewはまるっきりないのだが(苦笑)、MBAの話はそれなりに読んでくださる方がいるようなので、外からではわかりにくい雰囲気をちょっと書いておこうと思う。

なんて言ったらいいのだろう、おそらくOxfordのMBA生は他のMBAに比べて”Social Benefit”に対する興味が高いのではないかという仮説を持っている。学校側もそういう生徒を比較的多く選んでいる気がする。

“Profit Maximisation”を是とする「資本主義の士官学校」という空気はあまりなく、”Apply business techniques to ‘make a difference’ in the world”という感じか。

数あるビジネススクールのResearch Centreのなかでも一番の目玉はSkoll Centre for Social Entrepreneurshipで、その名の通り社会起業家の支援をしている。毎年行われるForumのspeakerには、今年はAl GoreやJimmy Carterなどの政治家、昨年はMohammad YunusからRobert Redfordまで、かなりの力の入れ様。ScholarshipsもSkollから何人か毎年出ている。

1年制という就職には不利な環境の中でCareer Serviceのチームはよくやってくれているように見えるが、それ以上に、学校全体としては社会起業家として起業することの方をよろこばしいと思っているフシがある。

この「世の中に変化を起こすリーダーを送りだす」という目的はビジネススクールに限らずUniversity of Oxford全体に流れる通奏低音のようにも思え、ビジネススクールとしてもOxford全体の力を存分に活用しようとしているようだ。

MBAとしては歴史が浅く(設立して10年ちょっと、校舎を用意して本格的に指導したのはまだ数年前)、それでもOxfordの名に恥じない特色やレベルを求めていきたいのであれば、USのMBAと同じことをやっていても仕方ない。
(話はそれるが、Oxfordで最も新しい建物と思われる校舎は最高で、さらに新たな校舎を建設中らしい)
画像


MBAにはアメリカから来ている学生も少なからずいるが、financeやconsulting出身者というのはあまり多くなく、アフリカなどにわたってNGOをたちあげて様々な支援活動をやってきた学生が目立つ。

彼/女らに話を聞くと、よりSustainableなかたちで途上国支援をするためには慈善事業ではなくBusinessの仕組みを取り入れた方がいいのではないかと思い、’the other side’に飛び込んできたというのだ。

1月からの学期(Hilary Term)ではEntrepreneur Project (EP) といって、授業とは別に新規の事業プランを作るという課題があって、いまはテスト中ながら、アイデアを考えてチームメンバーを募るという作業にも忙しかったりしている。

所詮課題のひとつだし、その後起業するわけでもないので、ちょっと新しいアイデアで、いかにも実行可能そうであればなんでもよいかなと思いいくつかアイデアを提示してみたりしている(それだってビジネスセンスがない人には難しいとは思うのだが(笑))。

で、そんなときのまわりの反応は、「確かにそれなら実行可能だしちょっと新しいね。でも、それで世界に何か変化を起こせるの?」と真顔で返答されてしまう(!!)

もちろん全員がそうだというつもりは全くないが、「成績をとるのも大事だけど、せっかくの機会なので、卒業後に実行可能な社会的事業を考えたい」と考えている学生がかなり多い。聞いている限りでも、多くのProjectが社会起業的な要素を含んでいるようだ。

Social Benefitを第一とするリーダーを生み出したいと学校が本気で考えているのだとすると、インド人・中国人(中国系○○人含む)の比率が明らかに高いのも納得がいく。アフリカ系も結構多いように思う。CO2排出量は最近中国がアメリカを抜いてトップになったという話もあるように、環境問題ひとつとったって欧米がいくら努力しても中国やインドの極々わずかの悪影響でその努力は簡単に吹き飛ぶ時代だ。

もちろん授業の内容はどこのMBAも大きな差はないのだろうが、生徒の質・タイプは案外違うかもしれない。はっきり言えるのは、「誰に」学ぶか以上に「誰と」学ぶかが重要なのがMBAではないかと思うようになった。

そういう意味では、MBAランキングをもとにMBAを選ぶという行為もある程度は理にかなっている。採点基準があいまいだし、現在の実力・将来性よりも過去の実績に引っ張られてランキングされているものが多いのでOxfordは若干不利な気がしないでもないし、どこまで重要視すべきかとも思うが、それでも数年でNon-USのMBAランキングトップ10に入ってきた(Business Week誌)のは目覚ましい進歩だろう。

ある程度上位レベルなら、ランキングの違いよりも、中身の違いに目を向けたほうがよい気がする。MarketingやるならKelloggへ、FinanceやるならWhartonへ、とはよく言ったものだが、超有名な先生が直接教えてくれる機会は限られているだろうし、「誰に」学ぶという点を期待すると期待通りに行かないかもしれない。ただし、「誰と」学ぶかという意味では、その道の実務経験者に囲まれて勉強する機会は貴重なのかもしれない。

まあ、目的次第か。僕の場合、Finance業界一筋できたものの、Whartonに行ってFinanceに興味を持ったひとに囲まれて勉強することには魅力を感じない。 (実際に受けていないから本当のところはわからないが。。。)

ただ、僕が欲しかった刺激は、確かにOxfordにあった気がする。客観的にOxfordが最もよかったかどうかは今となっては関係ない。主観的に刺激を見出し、吸収していくことにしよう。

この記事へのコメント

daisuke
2008年12月18日 12:32
こんにちは、2009年入学を目指しています。
Oxfordに出願したいのですが、GMAT610点しかなく、まだ次のGMATを受ける準備をしています。

上記の内容は、OxfordのMBAの雰囲気を知る上で非常に参考になりました。
1月頭にGMATを受けて、スコアが改善されなかったとしても、是非ともOxfordに出願したいと思います!
2008年12月18日 16:20
>daisukeさん

GMATはうまくいったときといかなかった時の振れ幅が大きいので、ぜひ当日の集中力で乗り切ってください(僕も1か月で140点変わったので。。。)。

実際に出願される際には、エッセイ・面接等ご相談に乗りますので、お気軽にご連絡くださいね。

がんばってください。
Ryu
2008年12月19日 01:02
AK様

突然の書き込みで恐れいります。
現在、Amsterdamに住んでおり、Oxfordへの出願準備をしているRyuと申します。突然のお願いで大変恐縮ですが、Oxfordのプログラムでお伺いしたい内容がいくつかございます。お忙しい中、大変恐れ入りますが、メールなどでご質問をさせていただくことは可能でしょうか。

お忙しい中、本当勝手なお願いで申し訳ございませんが、ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。

Ryu (ryuryu761211@hotmail.com)

daisuke
2008年12月19日 11:21
AKさん

有り難いお言葉、ありがとうございます。
是非宜しくお願い致します。
mayumi
2008年12月20日 21:17
2010年のApplyを目指しています。
東京のMBA TourでOxfordの日本人教授(わざわざ来てくださったとのことで部屋満員でした)のお話を伺ってから、Oxfordが第一志望になりました。
まだまだToeflに苦戦していますが、更新されるのを勉強の息抜きにしています。
これからもお願いします
2008年12月21日 06:34
Ryuさん

メールでご連絡差し上げたアドレスまでお願いします。
2008年12月21日 06:42
mayumiさん
おそらく過去のエントリーで取り上げた会計の教授のことでしょうか。
http://soullovers.at.webry.info/200812/article_1.html
http://soullovers.at.webry.info/200812/article_3.html
(もう一人、戦略系で女性の日本人教授もいるようです)
彼はすごいですよ、Oxfordでは一番人気です。
また実際にアプライされる際にはお手伝いできることがあればいたしますのでご連絡ください。
mayumi
2008年12月25日 22:59
AKさん
どうもありがとうございます。
心強いです。ぜひアプライの際にはご相談させてください!
眼鏡をかけてらっしゃったら、きっとTomo先生だと思います。パワフルで、引き込まれました。

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