遅咲きの狂い咲き

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zoom RSS 卒業・・・Oxfordを去る日

<<   作成日時 : 2009/09/19 10:16   >>

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とうとう終わった。終わってしまった。いまGatwick発の飛行機の中で、Oxford MBA最後の日々を振り返っている。笑いと涙、歓喜と誓い。。。ああ、なんて素晴らしい日々だったんだろう。
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Oxford最後の2日間、1年でこんな日は2度とないというくらい、青く澄み切った空が広がっていた。僕ら仲間の友情と明るい未来を祝福してくれているかのように。

金曜日の卒業試験、この期に及んで点数なんか気にしなくなっていた僕は早々と解答作成を終え、壁の絵画や天井の装飾が美しいExamination Schoolの中で、壁を見つめ、そして仲間の顔を眺めながら、二度と得ることのできないであろうOxfordでの思い出に浸って涙ぐんでいた。

試験を終えて仲間たち50人くらいと貸切ボートでテムズ川を進む。普段天気が悪いだけに、天気が良い時のOxfordは世界中のどの街よりも美しく感じる。太陽が反射して輝くカレッジのボートハウスを眺め、庭付きで美しい蜂蜜色の家々を眺め、草原に佇む牛たちを眺めながら、ビール片手に音楽と談笑を楽しむ。
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夜は行き慣れたクラブでフロアを貸し切って同期の婚約祝いパーティー。散々飲んで踊って、ちょっと休憩をとバルコニーで夜風を浴びる。ここは僕のお気に入りのスペースで、4階にあって夜のOxfordが一望できる。歴史的建築物だけがライトアップされているため暗闇の中にそれらが神々しく佇んでいる。一方で後ろから大音量で流される音楽が漏れ聞こえてくる。中世と現世を行き来する扉。
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卒業式の当日、これで最後だからと住み慣れたカレッジの中を歩いてみる。広大なスポーツフィールド、緑に囲まれた大きな池、そよ風が気持ちいい庭園。こんな素晴らしいところに住めること自体が奇跡のようなことなのに、今まで当たり前に過ごしてきた自分が不思議になる。
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卒業式の会場に向かう前に、週末仲間とラグビーをして過ごしたUniversity Parkに立ち寄る。どこまでも広がる青と緑が心地よい。ここから振り返ると見えるKeble CollegeのCollegeとしては珍しいゴシック式の大聖堂が大好きだったな。
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卒業式の会場、Sheldonian Theatreにつくと、そこは笑顔とシャッター音で溢れていた。天気が悪ければ少しは湿っぽい雰囲気になったのかもしれないが、これ以上ないくらいの天気の良さだったので気分はどこまでも晴れやかだ。
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卒業式はスピーチとスピーチの間にパイプオルガンの演奏とコーラス隊の歌が入るような幻想的な進行ではあったのだが、この日はとにかくみんなの祝福ムードが強く、そして同期二人の笑いと感動を誘うスピーチが素晴らしかったこともあり、とても明るい雰囲気の卒業式となった。
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嬉しかったのは、二人ともが僕ら日本人4人でやった’Kaizen Boyz’に言及してくれたこと(詳細はこちら)。また、教師陣についても、二人ともが(このブログでも度々紹介している)日本人の先生であるトモ先生に言及。さらには僕らがMBAで何を得たのかという事例紹介として、僕が彼女に語った話を紹介してくれた。1年前、本当にMBAで生き残れるのだろうかと不安を抱えていた頃、僕ら日本人がMBAが終わるまでには一際大きな存在感を示すことができるようになっているだなんて、夢にも思わなかった。
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一人一人が名前を呼ばれて前に出てDeanと握手をしていく。みんなの嬉しそうな笑顔を見ていて、嬉しさが涙と一緒に込み上げてくる。そして、僕の順番になった時の、背中から聞こえた大きな歓声と拍手。一生懸命走りきったこの1年間が、この一瞬に凝縮されていた。みんな、ありがとう。
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そうそう、卒業式のゲストスピーカーの話が、考えうる限りで最悪のスピーチだったのはもう完全な笑い話だ。Oxford卒業でもない、某有名MBA卒でトップクラスの投資銀行を渡り歩いて某企業のトップまで上り詰めたどこぞの男が、何のひねりもなく、最後まで金融や経済不況の話をして終わった。スティーブジョブズの有名なスピーチを見て以来この手のものへの期待値が高まりすぎているのかもしれないが。。。(苦笑)
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式の後に会場の外で話していたら、一番最初のStudy Groupで一緒だったKetanがお別れの挨拶にやってきた。彼は夜のパーティーに行かずにすぐに旅立つのだ。この日の夜と翌日はひたすら別れの挨拶を繰り返すことになるのだが、皆が笑顔になっているなかで思いがけず訪れた最初の別れの挨拶は、寂しいという感情をうまく英語で表現できないという現実を思い出させてくれた。言葉に詰まる。。。

夜のディナーパーティーはOxford郊外のHotelにて。学校側が夏のプロジェクトのスポンサーを招待していたためにBlastbeatのロバートと同じテーブルで相手をすることに(苦笑)いや、MBA最後の日くらい友達といさせてくれ。。。結局途中から彼は放っておいて他のテーブルに行ったのだが。まあでも、彼こそ僕のMBA後の生活に最も変化をもたらした1人とも言えるので、ふさわしいと言えばふさわしいのかもしれない。東京のビジネスプランはどうなっているとか、そんなこと聞かれたくないけどね、この場で。
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散々飲んで踊って汗だくになって外に出てみると、そこは満天の星空。雲がないこと自体が珍しいイギリスで、こんなにきれいな星空を見れることになるとは思わなかった。しかも、この日しかないという絶妙のタイミングで。どうも感傷的になりすぎているのかな、星空を見るだけでじーんとくる。

パーティーが終わったのは1時頃だっただろうか?最後の曲がThe KillersのMr.Brightsideだった。嫉妬に狂った男を歌う曲で終わるというのはともかく、最近流行りの曲ばかりがかかるなかで最後に僕自身が最も盛り上がる曲で終わるというのはなんともうれしいプレゼント。跳んで、叫んで、そして会は終わった。

が、興奮は冷めやらず、やっぱりOxfordの街に戻ってまたいつものクラブへ。みんなが帰り始めたのは3時半くらいだったかな。ダンススペースからさっと人が引き始めたのを見てか、DJが最後に流したのはStand By Me。最後まで残っていたメンツで掲げた手を重ね、歌った。「○○に来たら必ず連絡しろよ」「俺たちの関係はいま始まったばかりだ」・・・みんなとたくさんの包容と言葉を交わして帰途につく。

長い一日で、ぐったりだ。でも、眠れない。ここ数日ほとんど寝てないのに。いろんな思いが頭の中に流れ込んできて、寝付けない。寝てもすぐに目が覚める。Oxford MBAは終わったのだ。

翌日学校に行ったら、航空券のチケットを印刷しに来ている生徒がちらほらと。日曜日のうす暗い図書館。家よりも長く過ごした場所。もうここで勉強することもないだろう。

なんだか、心がからっぽだ。興奮も寂しさも過ぎ去って、感傷的な気分もない。ただただ、無心で荷造りする日曜日。

夕方、仲良しだったNatashaと学校の前のカフェでコーヒー。数々の旅行の中で大好きだったのがイスタンブールと香港、その2つに今から行くだなんてうらやましいと言われた。最後には、明日から会えないっていうのが不思議だけど、実感ないね、すぐに逢えそうだよね、と。仕事観・人生観はまるで違う二人だったけど、なんか彼女の持つ孤独な雰囲気が僕らを友達にしたのかなって後になって思う。

夜はJuliaと日本人同期2人で、Jazzの生演奏が聞ける大好きなレストランへ。Oxfordの最後の夜は、最も多くの時間を過ごした人とでなければいけなかった。昨日MBAを卒業して今日はOxford最後の夜なんだってマネジャーに言ったらシャンパンを振舞ってくれた。当日はJuliaは食当たりをしたらしくてとても外出できる感じではなく、ノーメイクの青ざめたままの顔でレストランに来てくれた。一緒にいる間に少しずつ体調が戻ってきたみたいでよかったけど。

最後の夜にあったラッキーは、隣の席になぜかハリソンフォードがいたことか。僕らの旅立ちを祝福しにきてくれたのかな?(笑)驚くほどに老けていてまるでオーラを感じなかったけど。Juliaが僕のことをめちゃめちゃ褒める時、僕はいつもスターウォーズでハンソロがレイア姫に言った"I know"という返事で返していたので(笑)、やっぱりそこにいるのは他の大物ではなくてハリソンフォードでなければならなかった気がした。

さてさて、これで本当にOxford生活も終わりだ。あまりものを考えることもできず、Jazzの余韻を引きずって、ただ気持いい空気に包まれて家路につく。いつもの街並み。感慨に浸ろうとするが、十分すぎるほどの濃密な時間を最後に過ごしたせいか、それもできなかった。すぐ眠れた。

翌日は、どんよりとした天気。いつものOxford。よい天気よりも未練少なく旅立ちしやすい。

さよならOxford。他のどのMBAでもなく、Oxfordを選んでよかった。

他のMBAで学んだことがないくせに、という正論は今日はいらない。人はRationalではなくRationaliseする生き物だというのはOxford最後の授業で出てきたフレーズだが、意識的にRationaliseすることの方が重要なことだってある。

なぜなら僕がOxford MBAで得たものは「意志」だからだ。少しの知識と、少しの理論と、そして強い意志。どんな意志か?まあ、見ててください。

僕のBlogをずっと読んでくださった方、特にMBA関連の情報を目的に読んでくれていた方、ありがとうございました。これにてMBA関連のエントリーはいったん終了です(と言ってもMBAにとらわれずに色々書いてきてますが・・・)。ただBlogは続けます。MBAは取得してからが重要。これからMBAを考える人も、是非MBAの先まで想像力をめぐらせて欲しいし、僕のBlogが少しでもそのお役に立てば幸い。

Yes, this is just the end of the beginning...so STAY TUNED!!!

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ビームス モンクレール
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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
卒業式を思い出したよ。本当に最高の1年だったね。いつかまたあの街へ一緒に戻ろう。
Yas
URL
2009/09/19 11:17
ご卒業おめでとうございます。
写真と文章、感動しました。
これからのブログも楽しみにしています。
tomokolea
URL
2009/09/19 11:34
AKさん、ご卒業おめでとうございます。
Oxfordという地の素晴らしさが伝わってくるエントリーの数々に圧倒され、感動しました。
あと、CSR関連のエントリーがとても面白かったので、これからも楽しみにしています。
Kyo
URL
2009/09/19 13:46
ご卒業おめでとうございます。
文章を拝見しながら、もらい泣きをしそうになりました。
これからもAKさんの活動やブログを楽しみにしています。
のもっち
2009/09/19 18:31
ご卒業おめでとうございます!
フランス帰国後ばたばたしていてブログ拝見できていませんでしたが、ご卒業されていたんですね。
感動的な一日ですね。ちゃんと帽子は投げられましたか?私は感極まって投げたら変な方向にぶっ飛んで、近くにいたオーストリア人同級生の頭に直撃していました・・・。
これからが始まりです・・・またお忙しい日々だと思いますけど、ブログぜひ続けてくださいね!
楽しみにしています。
DODOLELA
2009/09/19 22:41
あらためましておめでとうございます〜
そして、よいご旅行を!
lat37n
2009/09/19 23:02
AKさん、ついにMBA最終日を迎えられたんですね。おめでとうございます。僕の場合は、あと1年。このエントリを読み、改めて、残された1年の1日1日を大事にしようと思っています。またどこかでお会いするのを楽しみにしていますね。
twk
URL
2009/09/21 09:44
みなさん、コメントありがとうございます!
いま「卒業旅行」の最終地、香港にいて、これから日本に向かうところです。

MBAを通じてということもあるのですが、それをきっかけにBlogを通じてできたネットワークというものの価値を最近すごく感じるようになりました。

また世界中に友達ができたことで、地理的な距離の抵抗感もずいぶんなくなりました。

これから、お互いどこにいようと、いろいろといい影響を与えあいつつ豊かな人生を歩んでいければと思います。

ということで、今後ともよろしくです!
AK
2009/09/25 06:21

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