遅咲きの狂い咲き

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zoom RSS Blastbeat:怒涛の日本ツアーを終えての決意表明

<<   作成日時 : 2009/08/12 01:08   >>

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日本での濃密・過酷・興奮の10日間を終え、昨晩Oxfordに帰ってきた。毎日朝から深夜まで人に会い続け、その数は軽く100人を超える。「日本を・世界を・未来を変えよう」と語り続けた自分。興奮のなかにいて何が何だかわからなかったが、何かが動き始めたことは確かだ。

まずは日本でお会いして頂いた個人の方・企業の方、そしてそれらミーティングのセットアップや人・企業の紹介にご協力して頂いた方に感謝しなければいけない。ここでは個別に名前を上げるわけにはいかないけれど、本当にポジティブなパワーをたくさんいただけて、Blastbeatを日本で展開する勇気が沸いてきた。

毎日昼間に2〜4社、そして夜は個人の方とのワークショップを行って深夜に帰宅し、夜中はイギリスとの連絡や資料作成に時間を使う。睡眠時間が3〜5時間というのは日本で仕事をしていた時がいつもそうだったので何てことはないのだが、日本語が一言も話せない50代のオヤジの通訳や身の回りの世話をしながらのこのスケジュールはさすがにしんどかった。なんとか乗り切れたのも、10日間続いたポジティブな空気の中でアドレナリンが出まくっていたからに他ならない。

多くの企業から具体的な協力のお言葉をいただけたし、そうでない企業も何らかのかたちで手伝いたいと仰っていただいた。たくさんの個人の方からたとえ微力でも協力したいと仰っていただいた。皆にこのBlastbeatというプログラムの価値を理解していただけたのは本当に励みになる。なぜなら、ビジネスモデル・組織・運営手順などの「設計」さえ間違えなければ成功できるということに他ならないから。

もちろんBlastbeatの日本での成功は簡単な話ではない。創業者のロバートは極めて楽観的だが、実際のところこれまでのプログラムも、高校生向けのプログラムそのものは大成功と言っていいと思うが、その後ろ側でのビジネスモデルだったり組織作りはまるで褒められたものではない(このあたり、ロバートが得意な分野ではないというのは日本で彼に会われた方の多くが直感的に想像されたのではないだろうか・・・)。だからこそ、僕はBlastbeatのコンサルタントとして働くことを申し出たわけだ。

ましてや、Blastbeatを日本で行うに当たっては、教育システムの違いを始めとして、これまで展開した地域とはまるで違うレベルの障害がある。日本でBlastbeatについてプレゼンしたときは、ポジティブなモメンタムを失いたくなかったので極めて前向きなトーンで話をしたが、多くの方に僕が語るビジョンに共感していただいた反面、残りの方は日本で展開するうえでの多くの「穴」に気づかれ、逆に心配をかけたのではないかと思う。それらの「穴」は認識していたうえで敢えてポジティブなトーンを貫いたが、僕が気づいていない点もまだまだたくさんあるに違いない。

ただ、とても簡単な話ではないが、なんとかその「穴」を埋める作業も、Blastbeatに共感して頂いた方の知恵や時間をお借りしながら進めて行ければと思う。なぜなら、これこそが僕のBlastbeatを通して実現したいもう一つの目的だから。

Blastbeatは高校生を対象としたプログラムだ。彼らに「自分でもやればできる」「社会問題解決に貢献できる」ということを理解してもらい、そのような経験を得た若者が社会に多く排出されていくことで、世の中を良い方向に変えていく。これがBlastbeatの目的だ。

ただその一方で、僕はこのプログラムを「大人のためのプログラム」に仕立て上げたいと思っている。今回このプログラムに関わり始めて思ったのは、日本人のビジネスパーソンの中に、自分が社会で学んだことを伝えることで社会に何らかの還元ができるのであればぜひ貢献したいと考えている人が多いということだ。

これは必ずしもいわゆる「成功しているビジネスパーソン」に限った話ではない。自分が高校時代に体験した苦悩を今の子供たちに味あわせたくないと考えている人もいれば、純粋に今の自分の存在価値を見出したいがために何らか自分が貢献できる分野を見つけたいという思いも感じることがある。

大人を救うとまで言えば大袈裟に過ぎるが、そんな思いを持つ大人が貢献できる場を提供する。しかもイギリスやアイルランドの高校生を魅了したのと同じく音楽を通じた「クール」で「楽しい」かたちで。僕は社会起業にはなんら詳しくないのでこういう取り組みが新しいのか否かはまるでわからないが、少なくとも過去のトレンドから見れば新しい社会貢献の在り方、あるいは自己実現の在り方を、Blastbeatを通じて提供できたらと思う。

企業や個人の方の善意を少しずつ積み上げる形で動いて行くプログラム。言うのは簡単だが実現するのは容易ではない。スポンサーが付かなければそもそも何も始まらないという最大のハードルを越えられたとしても、その後のプログラム運営では細かくも致命的な穴がたくさん待ち構えていることだろう。これを、自分自身も会社を辞めることなく設計することができたら。。。自分自身がロールモデルとなれたら。。。

今回の来日で色々と協力してくれた友人が思い出させてくれた一節なのだけど、10年前に銀行に入行したときに読まされた「ビジョナリーカンパニー」の中の一節を借りて言うならば、創業者のロバートは「時を告げる人」だが、僕は「時計の設計者」だ。しかも、造ろうとしているのは値段はリーズナブルだけど極めて精巧な「日本製の時計」だ。難易度は高いけれど、一緒に造ってくれる、あるいは喜んで部品の一部になってくれる仲間に今回の来日で出会えた。善意の積み上げで動く時計。。。できるかな。できたらいいな。。。頑張らなくては!

プライベートエクイティという究極のビジネス環境での経験、そして最高のビジネステクニックをよりよい社会を作るために使うというOxford MBAの理念で、なんとかこのプログラムをモノにしたい。

皆さん、応援よろしく!!
一緒に頑張ろう!!


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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
twitterで誰かがBlastbeatについてつぶやいていたので日本ツアー中なのは推測してましたが、かなり濃密な時間を過ごされていたようですね。

NPOや社会起業家の創設者は、当然みな“ビジョナリー”だけど経営感覚が無く、「良い番頭さんがいればなぁ」というケースが多く見てきました。そこでAKさんのようなビジネスパーソンが加われば、Blastbeatの日本での成功も確実ですかね!?

フジロックとかでもNGOがブースたくさん出してるくらいだから、音楽×社会貢献を受け入れる素地って出来あがりつつあると思うんですが、どうなんでしょうか。問題は旧態依然とした学校側ですかね?

応援してます。
ryusaito
URL
2009/08/12 17:39
saitoさん、ありがとうございます。
受け入れる素地は明らかに増えていると思いますよ。もちろんまだ難しい面はあるとは思いますけど。
ビジネスとNPOとの距離というよりも、ビジネスと教育の現場との距離の方が詰め難いかなという気がしています、やはり。

なんとかしたいです。なんとかします。
AK
2009/08/12 23:55
こんにちは、twkです。少しご無沙汰していた間に、すごく盛り上がっていますね。応援しています。

>日本人のビジネスパーソンの中に、自分が社会で学んだことを伝えることで社会に何らかの還元ができるのであればぜひ貢献したいと考えている人が多い

とても、重要な指摘だと思いました。けれど、今って、その方法というかスベがないんですよね。このポジティブのエネルギーを解放すると同時に世の中自体をよくできたら、何と素晴らしいことか。みな、貢献という形で「輝きたい」と思っているですよね。

じつは、僕も8月は一時日本に戻って、若者向けの教育プログラムに関わっていたんですよ。また追々、ブログで紹介します。何かコラボできるかも。
twk
URL
2009/08/13 15:55
twkさん、ごぶさたです。

うん、なんかがむしゃらに自分の会社で働くだけが生き方じゃないっていう機運は高まっていると思うんですよね。昔のサラリーマンのようなサクセスストーリーが見えにくくなっている中で、もっと個人的な「輝き」を得たいって思っているニーズはあるんじゃないかと思ってます。

ぜひ、その教育プログラムについても教えてほしいですし、いろいろとアドバイスいただきたいです。
AK
2009/08/13 22:19
初めまして、BlastBeatをある研究会に参加したことで知りました。その研究会にたまたま日本での立ち上げに関わっているという方がいますので情報をいただいたのです。

私事ですが、私には高校一年生の双子の息子がいます。勉強には全く中途半端で親も本人も悩んでいるのですが、小さな時から合唱団に入っていた為二人とも歌には一生懸命なんです。そういう背景から、私は親の立場からこの活動に興味を持ちました。

息子たちがこういう活動で溌剌と動けるようになるなら、高校を一年間棒に振っても良いんじゃないかと思えるくらいです。

ただ、二人とも私立の学校に通っていますが、どちらも学校でこのような活動を支援してくれるかどうかは微妙に感じます。やはり、日本の高校の多くは進学実績によって学校の価値を判断されるからで、その視点から見た貴重な一年間をどのレベルまで勉強や部活以外の時間に関わらせることになるのかがポイントだと思います。その一方で、この活動は、本人が思いっきり入り込んで目一杯自分の力を注ぐからこそ意義がありますので、そのバランスをどうすれば良いかが考えどころと感じています。

勝手に長々と失礼しました。是非成功して欲しいと心から願っています。
中年チャレンジャー
2009/08/22 17:53
>中年チャレンジャーさん

コメントありがとうございます。

これまでの海外の事例でも、まさにそのようなタイプのお子さんが新たな活躍の場なり眼の色を変えられる場を提供できたことがここまでやってこれた原動力となっています。

プログラム自体は高校1年生か2年生が、3か月という短い期間で放課後の時間を少し使ってやる程度ですので勉強の支障にはならないと思いますが、進学の選択などには少なからず影響を与える場合もありますし(経営を勉強したい!音楽を勉強したい!社会起業を勉強したい!など)、多少の勉強の時間を削ってでも意義のある時間になるであろうと信じています。

今後とも応援よろしくお願いします!
AK
2009/08/23 06:43
AKさん、コメントをありがとうございます。
そうでしたか、3ヶ月なんですね。
すっかり勘違いしていました。
それなら尚更沢山の応募になりそうですね。
これからも注目していきます。
中年チャレンジャー
2009/08/24 21:21
BlastBeatの偉大なる1歩を踏み出した南さん、おめでとうございます。
今回は都合がつかずお会いできませんでしたが、
九州で開催するときには必ずお手伝いさせていただきますのでお知らせください。

BlastBeatの日本での成功と普及を心から応援しております。
夢挑戦応援団長
URL
2009/09/04 07:44

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