遅咲きの狂い咲き

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zoom RSS Live! Oasis @ Wembley Stadium

<<   作成日時 : 2009/07/14 00:49   >>

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先週のHyde ParkでBlurを見るという至福の時間の余韻も冷めやらない今週、90年代のBrit Popのもう一方の雄、OasisをWembley Stadiumで見るという機会に恵まれた。Blurとはまるで違う意味で、あぁ、イギリスを体験したなぁと思った夜になった。それにしても一週間でBlurからOasisに気持ちを切り替えるのは簡単じゃないよ。。。
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ありえないくらい盛り上がったライブではあったが、どうもBlurの時のように1曲1曲振り返る気にならない。連続で見たがゆえに、どうしてもBlurとOasisの比較という話になってしまう(笑)

僕は90年代前半はUKのストーンローゼズもスウェードも聞くことなく、Blurの1・2枚目のアルバムもまったくノーマークで、当時の主流であったUSのグランジ、というかNirvanaを普通に聞いているハード系寄りのロック少年だったわけだ。それが大学進学のため東京に上京したまさにその4月の頭にカートが自殺していきなりグランジブームが終わってしまった。そこへ現れたのがBlurのParklifeとOasisのDefinitely Maybeで、世間の若者と同様ごく自然にその2枚をずっと聞いていたわけだ。なんとなく大学生になったんだし、ちょっとUKのオシャレな音楽も聞かなくちゃね、みたいな(笑)

その2枚を比較したときはBlurの方が随分好きだった。Blurが歌うイギリス的なもの、つまり日常の生活がテーマなんだけど妙に皮肉に溢れていたりユーモアがあったりといった感覚が東京暮らしを始めたばかりの僕には妙に心地よかったし、なんかイギリスという国を初めて知った気分になった。

一方でOasisのアルバムも荒くて勢いがあって好きは好きだったんだけど、何について歌っているかわからないし、Blurに比べてというよりもNirvanaと比べてどうやって聞いたらいいかよくわかんなくって、という印象があった。

ただ、翌年にBlurのGreat EscapeとOasisのMorning Gloryを聞いた時はまた違った印象を持った。Blurのアルバムは批評家が酷評するほど嫌いだったわけではなく、むしろかなり楽しんだのだけど、Oasisはもう天才かと思うほどすごい出来のアルバムだったわけだ。相変わらず何について歌っているのかはピンとこなかったのだが、楽曲のレベルが異常に高くってアルバムの完成度は他に類を見ないほどだった。

いずれにせよ学生時代最も聞いた当時を代表する2バンドをイギリスで見ることができたのはとても幸せなことだと思う。
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OasisのライブがBlurとまるで違うものになるであろうことはWembley Stadiumに向かう道の段階で伝わってきた。客層が違う。男性比率が高いし、明らかにガラが悪い。

(ちなみに、今回はOasisのライブを見るということ以上にWembley Stadiumでライブを見るということに興奮していて。というのも初めて見た時に衝撃を受けて以来大好きなライブビデオであるQueen@Wembleyへの思いが強かったからなんだけどね)

(ひょっとするとBlurの時もいたのかもしれないけど)初めてライブ会場の中で「クスリ」を売り歩いている人を見かけたし、最前列のあたりに限らず(日本ではちょっと想像できないレベルの)性質が悪いモッシュが発生するし(まあモッシュはOasisの時ではなく前座のKasabianの時だったけど)、後ろから投げ込まれるビールの量も尋常じゃないし。ビールがかかったとかいうレベルの話じゃなくって、ビールでずぶ濡れになるくらい。雨が降っていたのは事実だけど、そんなのあんまり関係なかったかも。あんな巨大な会場で最前列ならともかくアリーナの真ん中より少し前のあたりでもダイブを見た。びっくりした。

でもみんなOasisをものすごく愛していて、周りの人にもどんどん話しかけ、抱き合い、全曲大合唱するわけだ。これだけ書くとBlurの時と同じじゃん、という話なのだが、どうも雰囲気が違う。なんて言ったらいいのかよくわからないけれど、Blurの時にはそこにデーモンのパフォーマンスがあって、楽曲の世界観があって、何か素晴らしいものを見て楽しんでいるという感覚があったのだけど、Oasisへの熱狂はちょっと違う。

音楽について熱狂しているというのではなく、かといって(当然だが)宗教めいた何らかの思いが渦巻いているわけでもない。いや、知らない人が見たら何かの宗教かと思うくらいに熱狂しているわけで、日本でここまでの群衆を見ることは不可能だと思う。結局、なんだかよくわからないんだけど、感覚的には「みんなで英国人であることを祝福している」感じに見えるんだな。
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よくBlurは中流階級、Oasisは労働階級の出身と解説されるし、これまで触れた音楽やらイギリスに来てからの経験でそれがどういうものなのかは頭ではある程度わかっているつもりだが、感覚で理解できるかというと、ひょっとしたらまるで理解不能なのかもしれない、とOasisのライブの最中に思ったわけだ。それくらい理解不能な盛り上がり方だった。

まあOasisもイギリスを代表するバンドになってからはファン層は当然に労働階級だけということはないのだろうけど、そもそも労働階級というのはなかなかに微妙で必ずしも見下される対象ではなく、むしろガラが悪いけれど正直でいい連中みたいな、労働階級であることはむしろかっこいいみたいな見方もあることをこちらに来てから感じるので、だからこそ英国に愛されるバンドになっているのかもしれない。

Oasisのアルバムは3・4枚目は完全にダメアルバムでライブでもほぼ「無かったこと」になっているし、それ以降は多少は良い曲も含まれているがやはり昔の輝きはもう取り戻せない。それでも、英国の労働階級を代表するバンドというアイコンとしては完全に成立していて、だからここまで盛り上がれる、というか一緒に祝福できるんじゃないかな、と。だってステージ見ないで周りの人間を見ながら歌っている人の比率、他のライブでは見たことがないくらい高いもの。学校の卒業式の後のパーティーと言ったら言いすぎだけど、仲間でみんなで祝っている、みたいな。
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(Oasisのライブでは肩車は当然のこと、肩に立ってしまう観客も多かった)

まあそんなこんなで、パーティー好きの僕としては楽しそうに歌い狂っている観衆のど真ん中にいてとても楽しかったのだが、どこかイギリス人ではないことでの微妙な疎外感も感じたような、そんなライブになった。いや、別に無視されたとかではなくむしろまわりの人間も僕を見ながら一緒に歌おうぜって雰囲気で接してくれていたので(普通こういうのってあんまりないよね)何か疎外感を感じる明示的な理由があったわけではないのだけど、まあ言いかえれば、Oasisのライブ会場ではイギリス人であることをうらやましく思ったとか、そういう話かもしれない(笑)

曲として印象に残っているのはRock’n’ Roll Star、The Shock of the Lightning、Cigarettes & Alcohol、Morning Gloryあたりはすごく盛り上がったし、Wonderwall、Live Forever, Champagne Supernovaあたりの名曲は大合唱していてすっごく気持よかった。ただ一番の大合唱になるDon’t Look Back In Angerを最初から最後まで一言も歌わずに全部観客に合唱させたのはどうかと思ったが。たぶんこれで余計にライブを見にきたのではなくて予定調和の祝祭に参加している気がしたのかもね。

なおライブは僕が大好きなThe EnemyとKasabianがサポートアクトとしてついているという最高の組み合わせだったのだがEnemyが病欠で当日演奏せず。。。代わりにもう一つのサポートのReverend and the makersが長めに演奏するという感じ。

Reverend and the makersはそこそこ好きでアルバムも買って聞いていたのだがビジュアルは当日初めて。とにもかくにもキーボードの女性のダンスがセクシー過ぎて釘付けになってしまった(笑)
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Kasabianはもう最高。楽曲のレベルもパフォーマンスも全然オアシスより上だと思ったよ、ほんと。客層が近いのか、むちゃくちゃ盛り上がっていた。先月出たばかりのニューアルバムの曲もすごくかっこよくって、このまま僕の大好きなバンドで居続けるだろうと思った。2年前にサマソニで見た時もヘッドライナーのArctic Monkeysを完全に食っちゃった感じがしたけれど、今回もそのあとに控えるのがオアシスでなければ実質のメインアクトになっちゃったくらいのクオリティーの高さだったと思う。
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KasabianのFireをほんの少し録画したので、ぜひそのアホ見たいな盛り上がり方を見てやってくだされ。


こちらは僕の録画ではないけれど、かなりハイクオリティーなOasisのRock’n’ Roll Starの録画。1分過ぎに曲が始まったあたりからよく見るとビールのカップが飛びまくってビールのシャワーが発生していることがわかる。僕は頭に4回直撃した。


一緒にライブに行った香港出身のMBA同期。イギリスサイズのホットドッグ。
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帰り道の交通整理。馬に乗った警官がいるのも、ガラが悪かろうが並べと言われれば並ぶのもイギリス的。。。
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